体の痛み改善作戦

片頭痛の症状は片側の頭だけ痛むことが特徴です。

  1. 片頭痛のオススメ治療薬
  2. 片頭痛の症状

片頭痛の症状とは

女性

片頭痛の症状は言葉のとおり片側だけに頭痛が起こる症状が特徴的ですが、実際片頭痛患者の4割は両側性の頭痛を経験しています。片側から頭痛が始まり次に頭痛が起きたときにはもう片方が痛み出すと言ったパターンもあります。

発症には段階があり徐々に痛み出しピークに達すると少しだけ痛みが治まり、その後大人なら4~72時間、子供は1時間から48時間痛みを伴います。軽度なら日常生活に支障をきたすことはほとんどないですが、中度・重度の症状になると体の知覚に変化が起き普段は気にならない光や音・においに過敏になり吐き気や嘔吐などといった症状を伴うため生活に支障をきたす方が多くいます。その中でも吐き気は片頭痛患者の約90%の人に現れる症状で、嘔吐は約3割の人に起こります。多くの人は過敏症状がでるため暗く静かな部屋を好む傾向にあります。

発症頻度は人によって様々で、片頭痛患者でありながら人生で数回しか発作が起きない方やひどい人になると週に数回起きる人もいます。平均的には月に1~3回程度で発症し頭痛の激しさも人によって異なります。

片頭痛の診断基準

片頭痛の方は前兆があって頭痛がくるタイプと前兆がなく頭痛が来るタイプの2種類があります。前兆がある場合は頭痛が来る前に視覚的な症状が起きたりすることから比較的診断はしやすいのですが、前兆がない場合はいきなり頭痛が来るため本人が症状を把握してないと診断が困難になってしまいます。下記の項目に当てはまる方は要注意です。

前兆のない片頭痛の診断基準
  1. 2~4を満たす発作が5回以上ある
  2. 頭痛の発作が4~72時間持続する(治療をいない、もしくは治療がしても効果がなかった場合)
  3. 以下のような症状が少なくとも2項目を満たしている
    • 片側性の頭痛
    • 拍動性の頭痛
    • 中等度~重度の頭痛
    • 階段の昇降や歩行などの日常の行動によって頭痛の痛みが増す場合、もしくは頭痛が悪化しないために行動を制限している場合
  4. 頭痛が起こっている最中に少なくとも以下の1項目を満たしている
    • 気分が悪くなったり吐き気・嘔吐の症状がある
    • 光や音が普段より気になる(過敏になる)
  5. 頭痛のほかに疾患がない
前兆のある片頭痛の診断基準
  1. 2~5を満たす発作が2回以上ある
  2. 少なくとも以下の1項目を満たす前兆がある。ただし運動麻痺の場合は含めない
    • 視界の一部にキラキラした光や点・線が見える。もしくは視界の一部が欠ける(見えなくなる)
    • 体がチクチクしたり、感覚が鈍くなったりするがしばらくすると症状がなくなる
    • 声が出せなかったり、呂律が回らなかったりするがしばらくすると症状がなくなる
  3. 少なくとも以下の2項目を満たす
    • 両眼の視野が半分が欠けている視覚症状、片側の眼だけの感覚症状(もしくはその両方)
    • 少なくともひとつの前兆が5分以上持続し段階的に進展するか、もしくは複数の前兆が5分以上かけて段階的に進展するか
    • それぞれの前兆のが5分以上60分以内で持続する場合
  4. 前兆の症状が出ている最中か前兆の症状が治まった後の60分以内に「前兆のない片頭痛」の症状が起こる
  5. 頭痛のほかに疾患がない

前兆のない片頭痛の場合本人がただの頭痛だと勘違いしたりすることで鎮痛剤で頭痛を抑えたり、我慢できる程度だからという理由で病院にいかなったりすることがありますが、片頭痛は放置すると脳梗塞になる可能性が高くなるので片頭痛かもと思ったらまず病院で受診することをオススメします。また、軽度の片頭痛の人はほんとに片頭痛なのか判断がしずらく様子を見ながら判断するというケースが多くあります。

前兆のない偏頭痛

前兆のない片頭痛患者は7~8割で片頭痛患者の大半を占めており普通型片頭痛と呼ばれています。普通型片頭痛は前兆がなくいきなり頭痛がくるのが特徴で典型的片頭痛よりはるかに対策が取りづらく頭痛が来てからしか薬の服用ができません。

頭痛の痛み方としては普通型片頭痛・典型的片頭痛の方も一緒でこめかみの辺りが痛みだしいったん痛み出すと4~72時間の頭痛が起きます。

ストレスのある状態から一段落して気を抜いたときにも頭痛が起ることがあるため、仕事から解放された休日に頭痛が起き、せっかくの休日が寝たままで終わることもあります。

急な頭痛のため市販の鎮痛剤を服用する方もいますが鎮痛剤で抑えられるのは軽度の片頭痛だけなので中度・重度の片頭痛持ちの人は使用を控えてください。効かないからといって飲みすぎると薬物乱用頭痛になる可能性もあり、片頭痛を悪化させてしまうこともあります。

片頭痛の前兆

前兆のある片頭痛は典型的片頭痛と言われており片頭痛患者全体の20~30%ほどが前兆のある片頭痛を持っています。典型的片頭痛は頭痛が来る前に視覚的な症状などがでることが特徴で典型的片頭痛のよく見られる症状として閃輝暗点があげられます。

閃輝暗点 視野の中に「チカチカ」「ギラギラ」した小さな光や点・線が現れ、次第に大きくなったりしていきます。また視界の半分が全く見えなくなったり、視界がぼやけたりすることも特徴です。 閃輝暗点の原因としては脳内血管に影響を与える神経障害だと言われています。脳にある「後頭葉」という部分の血管の収縮してしまい血の流れが滞り神経で障害が起きてしまいます。

閃輝暗点は一般的に5~60分ほど続き、閃輝暗点が終わってから5~60分以内に頭痛が始まります。 他の症状として手足の痺れやそれに伴って感覚が鈍くなったり半身の脱力、言葉が出にくくなる失語性言語障害などがあります。これらの症状も閃輝暗点同様に5~60分ほど続いた後で頭痛がきます。

また予兆がある片頭痛患者もおり頭痛が来る1~2日前に予兆が現れます。予兆の多くは疲労感が関連していると言われ精神的な変化や肉体的な症状が出ます。精神的な面の症状としては精神的に落ち込んだり、集中力の低下、情緒不安定になり怒りっぽくなることがあります。肉体的な面では食欲の増進やむくみ、短時間で何回もあくびをする生あくびなどが特徴です。

以下の特徴が予兆の代表的な症状です。

  • 情緒不安定
  • 興奮
  • 疲労
  • あくび
  • 特定の食材に対する欲求
  • 筋肉の硬直
  • 便秘
  • 下痢
  • 排尿の回数が増える

予兆のがある場合は予兆がない場合と比べてこのような症状が起きるので片頭痛が来ることを事前に知ることができるため頭痛が起きた時の対処がしやすくなります。 また、予兆は本人の精神状況や肉体の状態により上記と似たような症状が起きるため勘違いしやすいことがあげられます。

片頭痛が起こる原因

片頭痛は一度発症してしまうと長い付き合いになってしまい治療をしても完全に治療できないこともあります。その理由のひとつとして片頭痛の原因が解明されてないことにあります。片頭痛は脳の血管が収縮して痛みを引き起こしますがそもそもなぜ血管の収縮が起きるのか分かっておらずその原因究明に現在も研究中で様々な仮説が提唱されています。

その中でも一般的に良く知られているのが血管説・三叉神経血管説です。どちらも血管が収縮・拡張することは一緒ですが血管説はセロトニンを大量放出が原因となり頭痛を引き起こすといわれています。一方三叉神経血管説は脳の神経で最も大きい三叉神経が関係しているといわれ、何らかの刺激によって三叉神経が刺激され血管が拡張し、それによって発生した炎症が神経を刺激して痛みが起こるとされています。

このふたつは片頭痛の原因として有名な説で他にもいろいろな説があり、原因を知ることで片頭痛の改善に繋がることもあります。

原因を詳しく知りたい方はこちら

放っておくと危ない片頭痛

男性

片頭痛は20代から40代が一番つらい時期と言われておりそのピークを過ぎると頭痛は治まってくることが多い言われていますが、、それは片頭痛が改善したわけではなく年齢を重ねるにつれて脳内血管の柔軟性がなくなり収縮しにくくなるので痛みがなくなったという勘違いを起こすためです。

また、最近の研究では片頭痛を長期間放置することで脳が多少の刺激でも興奮しやすくなる、脳過敏という症状があり、平衡感覚・聴覚に異常をきたし、めまいや不眠、耳鳴りを伴うこともあるようです。

片頭痛と分かりながら治療をしてない方や鎮痛剤で頭痛を抑えているため片頭痛と気づいてない方などいろいろな理由がありますが、片頭痛を治療しないで放置すると大変危険です。片頭痛は脳内の血管が収縮することで起きるのでそれを繰り返すことで徐々に血管に破損がでてきて弊害を及ぼします。

脳梗塞に陥る危険性

片頭痛を放置して陥りやすい病気が脳梗塞です。脳梗塞は脳内の血管が詰まったり何らかの原因で脳の血の巡りに異常がでてしまい脳組織に酸素がいかなかったり栄養が充分に行き届かなくなって、その状態がある程度続いた結果、脳組織を壊死させてしまったものを脳梗塞といいます。片頭痛を放置していると脳梗塞になる可能性が一般の人に比べて約7倍高いと言われています。

では、なぜそんなにも脳梗塞になる可能性が高いのか。それは片頭痛が頭痛を起こすメカニズムにあります。片頭痛は脳の血管が何らかの原因で収縮することで起きますがそれを長期的に放置することによりその部分の血管が損傷して、それが後々「脳梗塞」という病気を引き起こします。

まっすぐな歩行が困難。言葉が出ずらい。大量の汗をかく。こういった症状が出た場合は脳梗塞の可能性が高く、早めに専門の病院で受診する必要があります。

片頭痛の治療方法

医者

原因が分かっていない片頭痛ですが原因が分からないのに治療なんてできるのなんて思っている方もいると思いますが、治療はできます。片頭痛は血管の収縮で起きるのでその血管の収縮を抑制をすることによって頭痛が緩和されるのです。治療法は大きく分けて2通りあります。

頭痛の発作が起こったときに服用し痛みをなるべく早めに抑える急性期治療薬、もうひとつは毎日服用して頭痛を起こりにくくし、頭痛が起こったときでも痛みが軽くすむようにする予防療法の2通りです。

急性期治療

急性期治療とは片頭痛の一般的な治療法でその主体は薬物になります。その片頭痛に使われる薬物を片頭痛薬といいます。片頭痛薬は頭痛が起こった時に服用し血管の拡張・収縮を抑制することで頭痛を和らげます 片頭痛患者が片頭痛薬に求めるものは頭痛を和らげることですが、その他にもいくつか要点があります。

  • 持続時間
  • 一回服用するとその日は再発しない
  • 他の薬の併用が不要
  • 副作用がない
  • 本人だけで使用可能
  • 経済的に負担がかからない

これらの要点を全部満たすのは難しいですが、それに近いような片頭痛薬はあります。即効性があるものから効き目の長いものまで片頭痛薬も様々な種類があり効果や服用タイミングもバラバラです。自分に合った薬を選ぶことにより片頭痛と上手に付き合うことができます。

予防療法

予防療法は急性期治療のように頭痛が起こってから服用するのではなく、毎日服用することによって片頭痛を改善することを目的とします。片頭痛発作が月に2回以上ある場合、片頭痛薬が使用できない場合、片頭痛薬だけでは日常生活に支障をきたす場合に薦められる治療法です。

予防治療の効果が出てくるには最低でも2ヶ月はかかります。

注意 予防治療の効果がすぐに出ないからといって、途中でやめないようにしてください。
治る可能性があるのに途中でやめると全て水の泡になってしまいます。
しっかり指示通り服用し改善が見られるかちゃんと見極めた上で判断してください。

予防治療を2ヶ月行い問題がないのであれば、3~6ヶ月継続します。片頭痛の発作、痛みの程度が良好になれば徐々に予防治療薬を減らしていき、可能であれば最終的には中止します。 予防治療薬は片頭痛の発作回数を減少したり、頭痛の痛みを和らげる治療薬です。片頭痛薬のような即効性もなければ頭痛を完全に抑える薬でもありません

日常生活に支障があまりない方は予防療法を中心に片頭痛治療を行いますが、日常生活への影響がひどい状態の方は予防治療と急性期治療の両方の治療をすることもあります。
※片頭痛予防薬は片頭痛薬と組み合わせて服用することができます。

片頭痛だと思ったら早めの治療を

片頭痛は軽度の場合は単なる頭痛と勘違いされやすかったり、鎮痛剤で痛みを和らげることができるため治療を先延ばしにする方がいますが、片頭痛は症状が悪化するにつれて治療が困難なる病気です。また長期間治療をしないことで脳梗塞になる可能性も高くなってしまいます。生活に支障の出てない程度の方でも片頭痛かなと思ったら後回しにせず、早期に治療することをおすすめします。

治療を後回しにすると徐々に頭痛がひどくなり仕事を休みがちになったり、過敏反応や体を動かすと頭痛が強くなるためただ暗い部屋で頭痛が治まるのを待つことになってしまいます。

そうなってしまう前に急性期治療薬や予防薬を上手に使って片頭痛を改善しましょう。

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